調達マネジメント

調達マネジメントとは、いわゆる手配から契約・処分までを定義したものである。「調達」という言葉からは、サーバや作業場所といった目に見える機材や什器の手配を連想しがちであるが、PMBOKでは、「プロジェクトスコープを達成する目的で、母体組織の外部から物品やサービスを取得するために必要な一連のプロセス」を調達マネジメン卜として定義しているのである。
これはつまり「今回のプロジェクトでは、何をターゲットとして何を遂行すべきか? そのために何が必要でどう取り寄せてくるのか?J についてのあらゆる取り決めを指すので、実は提案依頼書の段階から調達マネジメントは始まっていると言ってもよいだろう。
ヒ卜(人員)・モノ(什器、ネットワーク)・カネ(予算、費用)・コ卜(手配、契約行為)について洗い出し、タスクを組み立て、実行する。プロジェクト終了後の返却や破棄・処分まで計画する。

調達については発注者が管理する場合が多いが、プロジェク卜マネジャーは積極的にその選択に協力すべきである。発注者は、自らの望みに対して「何を狙いとして何をやるべきか?」という
ことについては不明確であることが多い。その結果、プロジェクト全体がブレる可能性もあるからだ。また、「費用がかかるからやれない」A社との契約が、終了したのであのシステムは使えな
い」といった思い込みを明らかにし、Webのプロとしての調達の提案力を発揮するチャンスでもある。

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