CSSの振り分け

Webサイトの内容や性質、制作スタイルなどは個々に異なるものなので、「こうするべき」と一概には言えないが、 cssを使ったWebサイト設計で考えておきたいポイントをいくつか紹介しておこう。 日本においてはInternet Explorer のバージョンが複数混在しているような状況であるため、見た目を優先する場合においてはcss の振り分けやcss ハックなどの手法を利用する場合も多いだろう。 もちろんそのような現状があるため、それらの利用が悪いというわけではないが、メンテナンス性や生産性を考えた上でも極力そのような 手法をとらなくてもいいようなcss の設計を心がけたい。とくにブラウザのバグに起因するスタイルの崩れは、それを使わなくても再現でき るスタイルがないかを考えてみたり、別のスタイルで置き換えてみるこ とで対応できることも多い。 問題の起きやすいブ.ラウザによってどのようなバグが発生するかは、代表的なものだけでも押さえておきたい。現状のブラウザの利用状況だけを考えた対応では、ブラウザの移行が進むたびにcss を書き換えなければならなくなる。付け焼き刃での対応ではなく、できるだけ先を見越して設計し、必要に応じて対処するほうがよい。